シニア世代の通販とクチコミの密接な関係|私調べ
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シニア世代の通販とクチコミの密接な関係|私調べ

アンバサダーラボ

こんにちは、村井です。 

今回は、仕事の話から少しだけ離れて、最近気になっている私の母の通販への情熱について書いてみたいと思います。

特に、母70代の通販ライフを取り巻く「3つのクチコミ」をご紹介してみますので、 皆様世代の志向や行動と比較していただくなど、シニア世代の消費行動の一例として聞いていただけると幸いです。

シニア世代における消費生活の変化について


私の母は、75歳。年齢も年齢ですので、ご多分に洩れず2019年以降は外出するのを控えるようになりました。
結果、以前のようにふらっと買い物に行けなくなり、家の中でモノ選びをする生活スタイルにシフトしたことで、母の消費行動/通販への情熱をひしひしと感じる場面が増えました。

 みなさんのご両親や祖父母様はいかがでしょうか。
外出を減らした分、自宅でできる買い物=通販を楽しむ姿を見かけませんか。

 最近は旅行など遠出する方も大分増えてきたと思いますが、自宅にいながらにして欲しいものが手に入る、便利で快適な「通販ベースの消費生活」がニューノーマルという方も多いのではないでしょうか。 

検索をしてみると、

こういった、シニア世代の日常・買い物の変化を調査している情報がいくつも見つかりました。従って、外部的要因に背中を押されて通販熱が高まっているのは、我が家だけではないような気もしています。 

なお、私の母は節約のためにスマホを解約したこともあり、通販でのお買い物と言えば、もっぱら【カタログ×電話】。
デジタルシフトの気配は一切ありません。 

下記の調査では、国内の66歳以上の3人に1人(33%)がネットをまったく利用していないということですが、私の母はその1人です。


先日もカタログに掲載された「ネット限定商品」を見て、電話で購入可能か問い合わせをしていました…(汗)。

そんな母の様子を横目にしながら、母世代の「通販」と「クチコミ」が切っても切り離せないモノだということを感じている今日この頃。
<N=1>な私調べとなりますが、母70代の通販ライフを取り巻く「3つのクチコミ」をご紹介してみます。

1つ目:第三者/愛用者のクチコミ

 
食品・飲料・サプリメント・洋服・雑貨・インテリア等々… 様々なモノを通販で調達しているのですが、どうやら第三者(愛用者)のクチコミが最も効いているのは食品のようです。

 例えば、今は「市川園」という通販がお気に入りで、気が付くと付箋を片手にカタログ閲覧に集中しています。

 「市川園」さんでは、お茶類や海の幸を用いた加工食品/ごはんのお供系をメインに月1~2回の頻度で利用しているのですが、商品が届く際に会員の方の手書きのクチコミ(感想コメント)が掲載された「掲示板」という紙が入ってきます。(実名が入っているものなので、写真は控えます)

そこには、投稿者の名前と年齢、おすすめの商品名とコメントが記載されており、市川園さんからのコメントが添えられており、母は自分と同年代の方のコメントを見つけると
「やっぱり、これ買ってみようかなぁ」
「90代でも食べられるってことは、堅くはないわね。噛めるかしら…」等々…すみずみまで熟読して購入商品の検討を楽しんでいます。

 日頃SNSの画像/動画付きのクチコミに親しんでいる私からすると、この“手書き”(リアルに手書きすぎて文字が読み取れないことも多い。稀にワープロの人もいる)をはじめて見た時、若干の違和感を覚えてしまったのですが、母本人にこのクチコミをどう活用しているのかを聞いてみたところ、
「(買うかどうか)悩んだ商品が良い感じで紹介されていたら前向きに検討するの!」
「やっぱりこれ買っておいてよかった!と(自分が買った商品の良さを)実感できるのよ!」
と手書きのクチコミに対する信頼度の高さを感じざるを得ない模様。

確かに、そこに写真こそないものの、年齢・氏名(名前から性別もおおよそ判明)といった個人情報があることと、リアルな手書き文字のおかげで、何となく投稿者の“顔を想像できる”状態な気もしてきます。 

ひょっとすると、どんな人のクチコミかを想像するのも楽しみのうちなのかも?と思ってみたり…。 

ちなみに、注文時には電話オペレーターの方に
「お便りを読みました。私も(掲示板に)感想を書きたいんですけどねぇ…字が下手だからねぇ…ごめんなさいねぇ~」
と(頼まれてもいないのに)自主的に謝るのがルーティーン。

コメントは送らないけれど、自身が市川園のファンユーザーであることを暗に伝えているようです(笑)。

 母の姿を見ていると、「お便り」とか「SNS」とか、カタチはどうであれ、「愛用者の声/クチコミ」を参考にして何かしらの“安心感”を得たいと思うのには年齢も性別も関係ないなぁ、と改めて感じています。

2つ目:身内/利用者のクチコミ(キキコミ)

 
母が商品選択に活かすクチコミは、他人のクチコミだけではありません。一緒に利用する身内/家族のクチコミを相当重要視しています。(キキコミと言った方が良いかもしれません)

 例えば、以前noteで軽く触れたのですが、我が家は20年以上「フェリシモ」の通販を愛用していまして、

 誰かが注文した商品への満足度が高いと、翌月は別の誰かが同じものを注文する…というようなことを繰り返しています。(追加便もフル活用中)

一つ屋根の下で暮らす家族なので、生活スタイルや金銭感覚等の価値観が近く、気になる商品が重なることが多いのです。 

その中で、母のキキコミ姿勢はものすごく熱く、気になる商品を目にすると「ねぇ、その靴下どうだった? 履き口きつくない?」
「値段は? 洗濯して縮まなかった?」
等と熱心に聞いてきます。
(履き口のゴムがキツイ靴下は、足の血流が圧迫されるのでNGらしいです)

そして、一利用者として感想を伝えると、カタログを開いて検討をはじめ、カタログにふせんが増えていくのです。 

前述の市川園さんの場合ですと、新商品が食卓に登場する度に、
「今度のこれ(の味)はどう?」
と必ず感想を求められます。
その回答も、「美味しい」の一言では許されず、美味しいと感じるポイントや理由を伝えることとなるのが日常。母は私たち家族のクチコミを受けて、次回も継続発注するかを決めているそうです。

 おそらくですが、母世代はモノを大切にする意識が強く、衝動買いといいますか無駄遣いをしたくない気持ちも強いので、できるだけ納得のいく買い物ができるように購入検討の前後で身内のクチコミも重要視するのかな…などとぼんやり推察しています。

3つ目:おすそわけのクチコミ

 
母は本当に気に入った商品を見つけると、繰り返し同じものを購入します。通販会社さんからしたら、「超リピーター」です。

定期的に同じものをまとめて購入するので、ポイントランクのある通販の場合は、割とすぐにポイントが貯まり、会員ランクも上位に…。
ポイ活をしているわけではないようですが、「お気に入り」を選び続けた成果があるのも通販の醍醐味のようです。

 それはさておき、3つ目は母自らが発するクチコミです。
クチコミと言っても、母にはPCもスマホもないので、SNSではなくリアルな会話のクチコミ専門。 

気に入った商品(販売している会社)を親戚や知人に紹介したり、
「とっても美味しかったから、‟おすそわけ“ね。」
と宅急便で送ったりしています。

 これは、誰かから頼まれたわけでもなく、通販会社からの「お友達紹介特典」のようなものもありません。あるのかもしれませんが、残念ながら母にはその情報が伝わっていません。 

何か母へのリターンがあるとすれば、受け取った人の感想だったり、忘れた頃に「“おすそわけ”のお返しの“おすそわけ”」が戻ってくることがあるということくらいでしょうか。 

そんな、“おすそわけ”の中でも、特に登場回数が多いのが「NISHIKIYA KITCHEN(ニシキヤキッチン)」さん。

甘口のカレーしか食せなくなった高齢の母でも楽しむことができる、「レモンクリームチキンカレー」は我が家の常備食になっています。

以前、ラボTwitterでご紹介したこちらです↓。

それから、「ミネストローネ(スープ)」。

これを知ってから、母がミネストローネを手作りするのをやめたんです!
「これで良い」ではなく「これが良い」に行きついたのでしょう。
共に食卓を囲む娘としては複雑な気持ちですが、食事の満足度が高まって家事が減るという母にとってのなくてはならない商品です。

このように味が良いのはもちろん、パッケージもお洒落で、ほとんどの商品が500円以下で購入できるため、相手に気を遣わせたくないような場面でのちょっとしたギフト/“おすそわけ”に最適らしいです。(かくいう私も、母の視点・味覚に感化され、会社の後輩にレモンクリームチキンカレーを“おすそわけ”したことがあります。この親にしてこの子有りですね…)

 “おすそわけ”というのは、自分が良いと思うモノ・好きなモノ等を通じて友人や大切な人と価値観を共有したいという気持ちが原点にあると思います。

なので、母の“おすそわけ”のクチコミを横目に見ながら、「これ、いいよね」と誰かと共感しあいたい気持ちは、年齢も性別も関係ないなぁ、と改めて感じています。 

まとめ

 
今回は私の母の通販熱を支える「3つのクチコミ」についてご紹介しました。”そんなのどーでもいいよー”と思った方もいらっしゃったとは思いますが、最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

●愛用者の声/クチコミを必要とするのに、世代/年齢は関係ない
●自分が気に入ったものを紹介/クチコミしたいと思うことやその行動にも、世代/年齢は関係ない
けれども
●愛用者の声/クチコミに触れる媒体やそれを信じるに足る情報項目は世代/年齢で違いがある…

 そんなことを考えて、ノミュニケーションならぬ、オスソワケーション
(おすそわけ活動)にいそしむ母を近くで見ながら、シニア世代を対象にした「アンバサダーマーケティング」を考える時には、この“おすそわけ”マインドを大切にしたいなぁと思いました。
 
…って、最後は仕事の話に戻ってしまいました。
多分、職業病です(笑)。

 それでは、今日はこの辺で。

 すべてのブランドに、アンバサダーを。

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