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~自分が良いと思ったものを良いと言える人~\ラボQ&A/「アンバサダー」とは?(第10回 河野さん)  

こんにちは、村井です。
\ラボQ&A/「アンバサダー」とは?第10回をお届けします。

AMN社員インタビュー \ラボQ&A/とは? 


 入社13年目の私が「アンバサダーマーケティング」について社内外から聞かれ続けてきた質問や他の誰かに聞いてみたいことを質問していくインタビュー企画。登場するメンバーの選出は、インタビュイーからの紹介バトン方式です。
 
前回までの様子については、ぜひ以下のマガジンからご覧ください。
 
▼\ラボQ&A/マガジン

現在進行形の質問は、「アンバサダーとは?」。
今回も色々と聞いてきました♪

第10回は アンバサダーマーケティング事業部 河野さくらさん

今回登場するのは、河野こうのさくらさん。
アンバサダーマーケティング事業部のメンバーです。河野さんは、ざっくり、こんな方。

AMN入社: 2018年4月(5年目)
 
主な業務: アンバサダーマーケティング全般に関する企画・コンサルティング
 
マイアンバサダー※: 日本酒
先入観なく、色々な種類のお酒を飲んでみたいと思っています。酒屋さんに頻繁に通っていて、新しいものがあったら買ってみるなど、常に新しい味を探究しています。
 
座右の銘:好奇心はいつだって、新しい道を教えてくれる。(ウォルト・ディズニー) 
新しい案件に携わる時には、好奇心を持って積極的に色々調べてみたり、使ってみます。人からのお誘いもできるだけ断らない派です。
 
※「マイアンバサダー」というのはAMNの社内用語/造語で、社員一人一人がアンバサダーを自負する、興味・関心・愛情を注ぐ対象のこと

AMNの部活動「ぽんしゅ倶楽部」のメンバーで、社内では日本酒好きで有名な河野さん。

「日本酒って、春酒・夏酒・ひやおろし…など季節ごとに発売されていて種類がすさまじく多いんです。全部飲もうとすると大変なことになるので、日本酒選びは“情報戦”です。」
「私は日本酒情報のLINEオープンチャットやTwitterで情報収集しています。」
と日本酒好きとのつながりをベースに、日々情報収集に励んでいるそうです。
 
そして、日本酒は好きだけれど、あまり詳しくない…という人におすすめのサイトはありますか?と聞いてみたところ、このサイトを教えてくれました。 

(ランキングは、河野さんもTwitterの話題と合わせて読んでいるそうです)
 
複数の情報源を掛け合わせて、話題になっている日本酒を見つける。
酒屋さんに通い、自分の目でも、新しい日本酒との出会いを創る。
 そんな、好奇心旺盛で、研究熱心な河野さんにお話を聞いてみました。

河野さんにとってのアンバサダーは「自分が良いと思ったものを良いと言える人」

 
※このインタビューはオンラインで実施しました
(以下 河野さん=K、村井=M)
 
M:河野さんは普段コンサルタントとして「アンバサダー」について説明する立場ですが、クレデンやプレゼンの場などで説明をしていて苦労することなどはありますか?
 
K:そうですね…。
「アンバサダーマーケティング」に関する知識は人それぞれで、「アンバサダーマーケって何?」という情報収集段階の方から、既に自社で取り組んでいて、「こういう課題があるんですが…」という人までいるので、いきなり自社のメニューの話をするのではなくて、相手の状況確認をしてから話すようにしています。
理解してもらうためにという点で言うと、自社の事例に限らず、例えばワークマンさんなど話題になっている他社事例を話したりすることもありますね。
 
ありがちなのは、インフルエンサーとの勘違いで「情報発信してくれる人なんでしょ?」というところから、アンバサダーとインフルエンサーを混同している方もいますし、「アンバサダーはどこから集めてくるのですか?」とAMNが何かしらの集客母体を持っていると勘違いしている方もいます。
 
M:その辺は、(私が現場にいた時と)あまり変わっていないんですね。
そういう意味では、まだまだ浸透したとは言いきれない、私たちの「アンバサダーマーケティング」。
AMNでは、企業やブランドとつながり、積極的に情報発信してくれるような熱量高いファンを「アンバサダー」と定義していますが、河野さん自身は「アンバサダー」はどのような人だと考えていますか?
 
K:自分の好きなモノをオフライン・オンライン問わず、一回でも「これいいよ」と人に言ったり、SNSに書いたりしたことがある人。一度でも伝える、すすめる経験があれば、それはもう「アンバサダー」かなと。
 
M:なるほど、河野さんの定義だと「アンバサダー」の敷居が随分下がりますね。
 
K:「SNSに発信」というと、ハードルが高い人もいると思うんですけど、自分の日常会話を思い出してみると、コンビニで買ったお菓子が美味しかったとか友人と話すことは結構あると思うんですよね。なんか、そういうので良いと思うんです。

M:ちなみに、それを一言で「〇〇な人」と表現するとしたら?
 
K:自分が良いと思ったものを良いと言える人、ですね。
 
M:誰かに「自分の意見を言うこと」に一つ壁がある人もいると聞きますし、「良いと言える人」というのは、アンバサダーならではですね。
河野さんの近くには、そういう「自分が良いと思ったものを良いと言っている人」はいますか? …まぁ、AMNにはかなりいますけどね(笑)。
 
K:そうですよね(笑)。
SNSでというよりは、普段の会話の中でおすすめしてくれる人は結構いると思いますね。会話の中ですすめてもらって、化粧品を買ったりとか。
 
M:誰かが「良いよ」と言うものを使おうとか、買おうとか思う理由は?
 
K:実際に使った人がおすすめしてくれているものだからです。
化粧品だと(肌に)合う・合わないがあるかもしれないですが、実体験からおすすめしてくれているのなら外すことは少ないだろう、と思って買ってみることが多いですね。
 
M:そのおすすめというのは「ぜひ使って!」という感じの強めの話ではなくて、「自分はこれを使っているよ」位のトーンなんですよね。
 
K:そうです、そうです。
 
M:ああ、だから、さっき河野さんが言っていたように、(自分が良いと思ったことを)伝えるだけでも周りに影響を与えているから「アンバサダー」というところにつながるんですね。
 
K:です、です。
 
M:逆に、河野さん自身が「アンバサダー」になったよ、という体験ってありますか?
 
K:(マイアンバサダーの)日本酒の話に戻りますけど、それこそ自分がおすすめしたものを買ってもらったということは何度もあります。
 
あと、私は普段からSNSで日本酒が好きと言っているので、それが周りに浸透しているんですが、コロナ前に「日本酒を飲んでみたいけれど、(何を選んで良いか)わからないから教えて」と言ってくれた人がいて、一緒に飲みにいったんですね。そこから2-3年経って久々にLINEをもらって、「教えてもらったものを今も飲んでます!」と言ってくれたり…という経験はあります。
 
M:あー、その報告は嬉しいですね!
 
K:はい。あと、私、最近、爬虫類はちゅうるいが好きでして…。
「レオパードゲッコー」(和名はヒョウモントカゲモドキと言います)という可愛らしいヤモリの仲間がいまして、それをInstagramにあげていたら、大学の友達から「(自分も)飼ったよ」と連絡がありました!

M:へぇー。そのゲッコー?トカゲって、誰でも簡単に飼育できるんですか?
 
K:結構ハードルが低いんですよ!
餌が虫、というのだけがちょっとアレなんですけど。
それ以外は、鳴かないし、散歩もいらないし、掃除もメチャクチャ簡単だし。餌も成体になったら、1週間に1-2回で良いんです。
 
M:今、河野さんも飼っている…んですよね? 
で、その子をカワイイと投稿した、という話・・・ですよね?
 
K:です、です。それ専用のInstagramのアカウントを作って、写真を投稿しているんです。これです。

※爬虫類が苦手な方は、閲覧ご注意ください
 
M:あっ、意外とカワイイ!! 
なんか、勝手な思い込みで、もっと大きくてグロイやつを肩に乗せたりして飼っているのかと思っちゃいました(笑)。
この子のお名前は?
 
K:「おまち」です。「雄町米(おまちまい)」という酒米があるんですが、日本酒が好きすぎてそこから名付けたという…(笑)
 
M:あはは(笑)。
 
K:去年6月に飼い始めて、今年の4月に違う種の爬虫類を飼って、今2匹います。(先程のInsta投稿写真の、オレンジ色の方が、おまち)
 
M:#はちゅすたぐらむ、かぁ…。
爬虫類好きって、公言しないだけで意外といそうですね。しかも、この子くらいなら、小さいし、気軽に生活を共にできそう。
 
K:はい!
 
M:ええと。そろそろ、この辺で最後の質問となりますが…。
河野さんが最近「アンバサダー」について、考えたり、何か思ったりしていることはありますか?

K:最近、懸賞やキャンペーン(専用のSNS)アカウントを持っている人たちについて、考えるシーンがありました。
 
アンバサダー活動をしていると、もともとその商品やサービスが大好きだからという理由で参加するのではなく、色々なインセンティブがあるので、それが欲しくて参加するという人もいるんですよね。
 
そういうアカウントで参加する人たちは、ファンではなくキャンペーン好きだとして運営側から敬遠されがちだったりするんですけど、結果的に施策に参加してもらって、体験を発信してくれたり、その商品を好きになってくれたりするのであれば、必ずしも最初から敬遠する必要はないんじゃないかな、とか。
 
M:目的によるけれど、他社のキャンペーンに複数応募している、というだけで何か線引きをしてしまっていいのか、というのはありますよね。
 
K:実は私、懸賞アカウントってどういう気持ちでやっているんだろうと思って、自分でも専用アカウントを作って同じことをやってみたんです。

ひたすら色々な企業アカウントをフォローして、「キャンペーン」とか「プレゼント」というワードで検索をして、ひたすらリツイートして応募したり…。これがかなり大変で、これを続けるのってすごいなって、思ったんですよね。 

それで、これを1か月くらい続けて、1回だけ当選したんです。
やっぱり、当選すると嬉しいですし、その商品のことは知らなかったんですけど、当たったことをきっかけに興味をもって体験できると思いました。
それに、これが無くなったらまた買いたいな、とも思いました。
 
ただ、懸賞キャンペーンって、基本的には1回しかやらないもので、当選者に継続的に何かをしていくということはないと思うんですけど、それをきっかけに、もしその企業との交流だったり、色々な情報をくれたりとかがあったら、もっとそれを知りたいとか、継続して情報発信したいなとか、感じることはあるだろうなぁとも思いました。
 
きっかけづくりは大切だし、つながりを継続させるためにアクションすることも大事。それがファンを育成するとか、アンバサダーを育てるというところのフェーズにつながるなと思ったので、必ずしもキャンペーン好きな人全員を敬遠する対象にしなくてもいいのではないかなと思っています。
 
M:まず、自分も同じ立場になってみた、というのが河野さんらしいですね! 
それに、懸賞キャンペーンを単発施策ではなくて、顧客接点の始まりと考えるのは、わたしたちAMNらしい発想ですし、「アンバサダー」や「アンバサダーマーケティング」の概念を拡げて考えることにもつながります。
実際に、私も単発キャンペーンのご相談を受けて、そこを起点にした「アンバサダープログラム®」を提案して実施に至ったことが何度もありますよ。
 
K:考えるアタマ的に、懸賞アカウントの人を避けて考えてしまうのはもったいないですよね。
参加してくれた人たちがデータにしか見えない(場面がある)かもしれないですけど、何かしら協力をしてくれたりした「人」なので、そこは忘れずに企画設計や対応をしていきたいです。
 
M:そうですね。私たちが向き合っているのは「人」であること。
忘れてはいけないですね。
 

感想雑記

 
今回は、アンバサダーマーケティング部の河野さんにお話を聞きました。
 
「自分が良いと思ったものを良いと言える人」は、みんな誰でもアンバサダーだという河野さん。
“自分が愛用している”ということを伝えることで、周囲に与える影響を日々感じているからこそ、出てきた言葉だなと感じました。
 
そして、本日生まれて初めて知った生物「レオパードゲッコー」。
爬虫類が好きだという人に出会ったら、多分私は今日聞いた話をすると共に、河野さんのInstagaramを教えてあげることになりそうです。
 
今回も、有意義な時間でした。
河野さん、ありがとうございました!
 
それでは、今日はこの辺で。
次回もお楽しみに!!
 
 
すべてのブランドに、アンバサダーを。

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