見出し画像

ネスカフェ アンバサダーを「ビジネスモデル図解」して解説します

こんにちは、アジャイルメディア・ネットワーク(以下AMN)の新井です。

わたしたちがクライアントのみなさまに提供しているアンバサダープログラムを、図解総研さんの #ビジネスモデル図解 を活用して解説する「アンバサダープログラム モデル図解」。第1回となる本記事では、すでにご存知の方も多いと思われるネスカフェ アンバサダーについて、ビジネスモデル図解しながら解説いたします(およそ5分で読めるボリュームです)。当社も一時期、このプログラムのお手伝いをさせていただきました。

「そもそもアンバサダープログラムってなに?」という方は、第0回として公開した以下の記事をお読みいただければ、プログラムの概要や施策内容がご理解いただけることと思います。

(すでにアンバサダープログラムについてご存知で、かつご興味をお持ちの方は、ぜひこちらからお問い合わせください)


最も大きなコミュニティ「オフィス」でのシェア拡大を目指した背景

ネスレ日本は、ネスカフェ アンバサダー実施前から家庭消費のコーヒーのシェアはすでに獲得できていましたが、日本で最も大きなコミュニティの1つであるオフィス消費のシェアを獲得できていないという状況にありました。そのような中、当時は一般家庭向け製品として販売し大ヒットしていたコーヒーマシン「ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ」の存在がありました。そこでネスレ日本は、このコーヒーマシンをオフィスに導入してもらうことでオフィス消費のシェアを拡大できないか、と考えます。

加えて、同時期に発生した東日本大震災の復興支援として、ネスレ日本は前述のコーヒーマシンを被災地に贈りました。このとき、コーヒーマシンで煎れたコーヒーを飲んでもらうことで人々によろこんでもらえる、また同時にコーヒーマシンの周りに集まった人々の間でコミュニケーションが生まれる、という点にあらためて気づきを得ました。この気づきが、後のネスカフェ アンバサダーにつながっていきます。


ネスカフェ アンバサダーのモデル図解

ここからは、ネスカフェ アンバサダーの具体的なモデル図解をしていきます。

画像2

ネスカフェ アンバサダーの特徴は、主に以下3つの点です。


1. マシンを無料で提供

ネスカフェ アンバサダーでは、コーヒーを淹れるときに利用するマシンをアンバサダーの方に無料で提供しています
※コーヒーの素となるパックまたはカプセルは、別途購入する必要があります。

画像2

アンバサダーは、プログラムに申し込んだ後このマシンを受け取りオフィスに設置し、同僚に利用してもらいます。そしてその利用時に、利用した分のコーヒーの金額を利用者から受け取る、またはオフィスに設置した集金箱に入金してもらい、事前に購入したコーヒーのパックまたはカプセル代を補填する形となります。


2. コーヒーのみに留まらず「コミュニケーションの場」も提供

前述した東日本大震災の例のように、コーヒーマシンがオフィスに設置されることでマシンの周りに人が集まり、コミュニケーションが生まれることもあります。

画像3

ネスカフェ アンバサダーはマシンの設置を通して、お手軽にコーヒーが飲める環境を提供するに留まらず、オフィスのコミュニケーションを活性化する場も同時に提供していることになります


3. パックやカプセルの補充をアンバサダーが担う

申し込み者数40万人を突破し、さまざまな規模の企業がネスカフェ アンバサダーを利用している現状、全オフィスのパックやカプセルの在庫状況をネスレ日本が把握し補充するためには多大なリソースが必要となります。

ネスカフェ アンバサダーでは、この在庫管理や補充自体をアンバサダーに担ってもらっています。

画像4

もちろん、アンバサダーのみなさまに実際の管理をお願いすることでお手間をかけてしまいます。代わりに、「職場環境の改善に向けて」と手を挙げてコーヒーマシンを導入しパックやカプセルの管理をしていただいた方に社内でスポットライトが当たり、その方が職場でより輝くという効果もあるかもしれません。

これらアンバサダーのご協力への御礼という形で、ネスレ日本は過去サンクスパーティーを開催しました。ネスレ社の新商品試食や記念写真撮影コーナーを設け、アンバサダーのみなさまをおもてなししています。


まとめ:ネスカフェアンバサダーは「人々によろこんでもらう」「自社のビジネスを拡大する」を両立する取り組み

以上、ネスカフェアンバサダーのモデル図解でした。

この取り組みのすばらしさは、人々によろこんでもらうことと自社商品のシェアを拡大することの2点をうまく両立している、というところにあると思えます。ビジネスとは本来かくあるべきなのかもしれませんが、まず人々が持っている「オフィスで手軽にたのしくコーヒーを飲めるようにする」という小さな課題を解決することを起点とし、その解決方法として当時は新しかった「アンバサダー」を核とする取り組みを考案。その中で、自社が持っている資産であるネスカフェ ゴールドブレンド バリスタをうまく活用した、という事例でした。


アンバサダープログラムにご興味をお持ちになった方は、以下からぜひお問い合わせください。


参考リンク:


#ネスカフェアンバサダー #アンバサダープログラム #アンバサダー #アジャイルメディア・ネットワーク #AMN #ビジネスモデル図解 #アンバサダープログラムモデル図解 #ビジネスモデル #図解 #マーケティング #アンバサダーマーケティング #ファンマーケティング #アンバサダーラボ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?