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~ 自分のために動いていたら、ブランドのためになっちゃった人 ~\ラボQ&A/「アンバサダー」とは?(第12回 川口さん)  

こんにちは、村井です。
\ラボQ&A/「アンバサダー」とは? 第12回をお届けします。
 

\ラボQ&A/とは? 


 2021年11月に開始した、社員インタビュー企画。
登場するメンバーの選出は、インタビュイーからの紹介バトン方式で行っています。
 
現在進行形の質問/テーマは、「アンバサダーとは?」。
アンバサダーラボの活動コンセプトが「‟好き”や‟アンバサダーマーケティング”の探求」なので、AMNの仲間とラボnoteの読者のみなさまと一緒に、「アンバサダー」について探究ができればいいなぁ、という思いで設定しました。
 
※過去の投稿は以下のマガジンからご覧ください。
 
▼\ラボQ&A/マガジン

 

第12回は管理部 川口 久瑠実さん

今回登場するのは、川口 久瑠実かわぐち くるみさん。
管理部のメンバーです。
 
川口さんは、ざっくり、こんな方。

AMN入社: 2021年4月 

 主な業務: 採用業務。面接設定や入社手続きなどを行いながら、労務・総務などにも幅広く対応中。

マイアンバサダー※1: 首里石鹸しゅりせっけん
特におすすめは、琉球のホワイトマリンクレイ 洗顔石鹸(プルメリア&リリーの香り)。
これまで洗顔で肌が変わると思ったことがなかったのですが、これを使ってから毛穴の黒いのがなくなりました※2。自分の手が肌に直接あたらないくらいにもちもちした泡と、沖縄をモチーフにした自然な香りがお気に入りで、日々の自分へのご褒美になっています。
今はまだ「首里石鹸」をおすすめするクチコミが少ないようなので、「これこそ、私が広めるべきだ!」と勝手に感じています。

座右の銘:「絶対後悔しないなら、なんだって逃げていい。」(YouTuber/元私立恵比寿中学 ぁぃぁぃこと、廣田あいか氏)
なんだって逃げていい、という選択肢があることで逆に切羽詰まるし、絶対に後悔しないことなんてほとんどないと思っているので、逃げずにもうひと踏ん張りして頑張ろうと思わせてくれる言葉です。
いつか、どうしても離れたいことが出てきた時には、自分を肯定して、背中を押ししてくれるのではないか、と思っています。

 ※1:AMNの社内用語/造語で、社員一人一人がアンバサダーを自負する、興味・関心・愛情を注ぐ対象のこと
※2:個人の感想です


以前、アンバサダーラボで自身の「ヲタ活」について語ってくれた川口さん。

 今回のインタビューにむけて、事前に「アンバサダー」について考えてみたところ、アイドル/人を対象にした「ヲタ活」とブランドや商品を対象にした「アンバサダーの活動」とでは、違う部分があるのではないかという考えに至り、今回は「首里石鹸」をマイアンバサダーに挙げてくれたそうです。

 そんな川口さんに、インタビューをしてきました。


川口さんにとってのアンバサダーは、「自分のために動いていたら、ブランドのためになっちゃった人」


※このインタビューはオンラインで実施しました
(以下 川口さん=K、村井=M)
  
M:川口さんが新卒でAMNに入社を決めたのはどうしてですか?
差し支えなければ、理由を教えて下さい。
 
K:もともと、私は人の発する言葉が好きで。言葉の持つ力を大事にしているので、企業理念やビジョンに共感を持てることが入社の第一前提でした。
その点、AMNは「世界中の“好き”を加速させる」が良いなと思ったのと、共感をもとにマーケティングが拡がっていく事業が自分に合っているのではないかと思い、入社しました。

 
M:実際に仕事をしてみて、どうですか?
 
K:人と関わる仕事がしたかったので、自分は営業に行くと思って入社しました。(管理部門は)配属時にはじめて選択肢にあがった職種でしたが、いざ仕事をしてみると、採用で人と関わるのがすごく楽しくて!
 
特に、中途採用では、自分とのコミュニケーションが会社の第一印象になったり、働く人のモチベーションにつながったりすることがわかってきて、やりがいを感じています。これからも、もっとそこを磨いていきたいです!
 
M:素敵ですね!
さきほど、今回のインタビューに向けて「アンバサダーとは何か?」を考えてみたら、川口さんがしてきた「ヲタ活」とは違うことのような気がしてきた…というお話があったんですが、川口さん自身は「アンバサダー」をどういう人のことだと考えているんでしょうか。
 
K:結構色々な切り口があると思うのと、その時々で発見があるので、一概に「これがアンバサダーだ!」とは言い切れないのですが…(汗)。
 
最近気が付いたのは、自分のためにやっていることと、企業のためにやっていることが一致している人のことを「アンバサダー」と言うのかなと思いまして…。
 
共創ならば、(ファンは)自分が「こういうものが欲しい!」と自分のために言っているけれど、企業からしたら「新しい発想の素」になったり。SNSでつぶやくにしても、(ファンは)自分が言いたいとか仲間と共感し合いたいから発信しているけれど、企業からしたら宣伝につながったり、広告になったりとか…ということで。
 
自分のためだけど、相手のためでもある、という表裏一体のモチベーションがある人を「アンバサダー」と言うのかな、と思いました。
 
M:なるほど。確かに、そうですよね。
 
K:もっと言っちゃえば、(私がしているようなアイドルの)「ヲタ活」では、ファンはその人さえいれば、所属事務所とかはどうでもよくなっちゃうんですよ。フリーであったとしてもOKで。
 
でも、企業やブランドって「これがあれば他は何でも良い」になりづらいというか。まず、企業があって、商品があって、利益の話があって…と、人単位と企業単位では、色々変わってくるのかなと。
そういう意味でも、「アンバサダー」と「ヲタ活」のファンとは若干違うのかなと思ったりはしています。
 
M:ちなみに、今聞いたようなことをまるっと一言にすると、どうなりますか?「アンバサダー」とは…?
 
K:ええーっ?!
(しばらく考えてから…)自分のために動いていたら、ブランドのためになっちゃった人、とかでしょうか。ちょっと、締まりが悪いですかね(笑)?
 
M:いえいえ、ありがとうございます。(このインタビューでは)言葉の響きとかは関係なく、リアリティのある言葉が正義、と思っていますので、それでいきましょう(笑)!
 
それでは、この「アンバサダーとは、自分のために動いていたら、ブランドのためになっちゃった人」という定義を前提に考えた時に、そういう人って身近にいますか?もしくは、気が付いたら自分がそうだった、という話でもOKなので、教えて下さい。
 
K:うーん。これはちょっと自意識過剰かもしれないんですが、さっきお話した「首里石鹸」は、店舗が沖縄・大阪・名古屋しかなくて、東京には売っていなかったので、いつも実家(岐阜県)に戻る度に(名古屋で)購入していたんです。
 
買う度に(お店の方に)「東京に店舗はありますか?」と聞いていて、
3回くらい前までは、「まだないんです。」「ほしいですよね~。」と話をして東京に戻ってきていました。
でも、次に行った時に聞いたら、「ポップアップがあるんです~」と前進していて。前回帰省した時に聞いたら「(店舗が)有楽町に出来たんです!」という話になったんです!!

だから、もしかしたら、私の「東京に店舗はありますか?」は、ひとつの声として(首里石鹸の会社の方に)届いたんじゃないかな、と勝手に思っています(笑)。
 
M:ああ、確かに。そういうことって、あるかもですね!
ファンの「在庫ありますか?」の声で店舗の棚に商品が並ぶようになる…という話は聞きますもんね。
 
K:もともと最初は、推しの誕プレ(誕生日プレゼント)にあげたくて、買ったんです。それで、人にプレゼントをするなら、自分も試さなくては…と思って使ったのがハマるきっかけで。
 
M:川口さんの推しは、女の人?
 
K:いえ、男の人です。ゲキバカという劇団に所属している、山咲 和也やまざき かずやさんという俳優です。
 


結構現場でお話する機会があったり、TV電話みたいなイベントも定期的に参加したりして、推しとの距離は近めなんです。
 
M:山咲さんのために選んだら、自分の方がハマっちゃった…ってやつですね。
 
K:うふふふふふ…そうですね(笑)♪
 
M:川口さんが(首里石鹸を)使い始めてどのくらいですか?
 
K:1年位ですかね。とても気に入って使っています。
 
M:満足して継続利用しているということは、良い商品なんですね。
 
さてさて。ここまで「アンバサダー」について聞いてきましたが、少し別の確度で…。
 
管理部にいると、「アンバサダーマーケティング事業」に直接関わる事って、あまりないとは思うのですが、その中でも川口さんが感じていることとか、考えていることについて聞きたいです。
 
K:あの5角形のやつがあったじゃないですか!
 
M:「アンバサダーマインド※3」のことですか?

アンバサダーマインド(※3)

※3:ファン/アンバサダーによる多様な表現や行動欲求を「欲しい」「知りたい」「言いたい」「ブランドと関わりたい」「仲間とつながりたい」の5つに集約し、分析指標化したもの。200を超える「アンバサダープログラム®」の運用実績を元に弊社が独自開発し、ファンの育成・活性化・効果検証などに活用している。


K:はい。あれが画期的だなと思って、すごく好きなんです!

 それこそ、(ファンの‟好き“を表現する行動が)「推し活」とか言われて定着してきた中で、「何かに熱中すること」とか「推し活」がファッション化してきたと思うことが増えたんですよね。

「ヲタ活」とはこうあるべきだ、とか。「推し活」するならこれは必須だ、とかいう言われ方が増えてきたと思うんですけど、本来‟好き“って、色々なカタチがあって、色々な濃度があると思っているので、あまりそういうものに固定されたくなくなってきてしまって。

 M:「推し活」の浸透で、逆に「縛り」を感じると…。

 K:自分の‟好き“という感情なのに、たまにそういう(世間の)考え方が足かせになることもある中で、「アンバサダーマインド」を知って。

 「アンバサダーマインド」は、5×〇乗のパターンが生まれるわけじゃないですか。それが、多様性に名前をつける感じというか、それぞれの‟好き“に名前をつけていく感じがして。 

あれを知ったことで、私は自分の‟好き“に自信が持てるようになったので、あれは頑張ってほしいです! 

あと、私が「推し活」を始めた頃は、「単推し」って言って、一人の人を応援するのこそが正義の時代だったんですけど、最近は「DD」で。

 M:ディーディー??

 K:「DAREDEMO DAISUKI(誰でも大好き)」の頭文字でDDです(笑)!

 M:なんと…DD(笑)!

 K:最近はその「DD」で、色々な人が好きでも許される時代になったりとかしていて。‟好き“に関しても、流行とかあるのかなと思い始めました。

それだったら、なおさらあの5角形(アンバサダーマインド)を活用していけば、‟好き“の変異を時代にあわせて考えられるのかな、とか。

 M:それは、多分アレですね…。
川口さんのように、長く応援するものがある人だからこそ見える世界というか、視点な気がします。

 K:あははは…(照笑)。
私自身、ヲタク界隈が好きなので、よく観察しています。ヲタクの人たちって、キラキラしていてすごく魅力的なんですよね。

 M:今日の話を聞いていて感じたのですが、川口さんは、色々な人が持つ、多様な価値観に触れたいとか、大切にしたい気持ちが強いんですね。

 K:はい。ほんとうに、それは大切にしていることです。

 M:ぜひ、(その気持ちを)大切にし続けてください。

今日は、いつもとはまた違った話が出てきて、とても興味深かったです。
ありがとうございました!

感想雑記


今回は、管理部の川口さんにお話を聞きました。
 
実は、川口さんはインタビューの大分前から
「読むとAMNの事業が好きだと再認識できたり、考えるきっかけになったりするので、アンバサダーラボのnoteが好きです!」
と言ってくれており、ぜひお話を聞いてみたいと思っていました。
今回それが実現して、とても嬉しかったです。

そして、インタビュー後半で語ってくれた

  • 「何かに熱中すること」や「推し活」がファッション化してきた

  • 本来‟好き“には色々なカタチや濃度がある

  • 単推し→DDの時代へ

という話は、自分にとっての絶対的な‟好き“や‟応援したい対象”を持ち続けている川口さんだからこそ、世の中の動きに対して敏感に感じていることだと感じましたし、とても良い刺激になりました。

川口さん、ありがとうございました!
 




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そして、そして。最後に。
私ごとですが、諸般の事情により、3月からアンバサダーラボの担当を離れることとなりました。
したがって、これが最後のインタビュー。最後の投稿となります。
ラボQ&Aに参加してくれた仲間たちと、愛読してくださったみなさまには、感謝の気持ちでいっぱいです。
また、みなさまからいただいたスキやコメント、AMNセミナーへのお申込みや資料ダウンロードなど数々の反応が、アンバサダーラボを担当する上での大きな励みになりました。これまで、ありがとうございました!
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それでは、今日はこの辺で。
  
すべてのブランドに、アンバサダーを。

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