~企業やブランドにとっての、アイデンティティー~\ラボQ&A/「アンバサダー」とは?(第5回 坪井さん)
こんにちは、村井です。
\ラボQ&A/「アンバサダー」とは? をお届けします。
ゆるゆるとマイペースで続けてきましたが、早いものでもう5回目。
今回もどうぞよろしくお願いします!!
AMN社員インタビュー \ラボQ&A/とは?
入社13年目の私が「アンバサダーマーケティング」について社内外から聞かれ続けてきた質問や他の誰かに聞いてみたいことを質問していくインタビュー企画。
登場するメンバーの選出は、インタビュイーからの紹介バトン方式です。
そういえば、先日過去の投稿を読んだ方から、
「あれって、二人の会話ほぼそのままですよね?」と聞かれたのですが、「YES」です!
社員同士のインタビューですし、AMNの社風というか、メンバーの個性というか、ありのまま感も是非お楽しみいただけたらと考えています。
本企画実施に至った経緯+前回までの様子については以下をご覧ください。
▼\ラボQ&A/初回
▼\ラボQ&A/マガジン
現在進行形の質問は、「アンバサダーとは?」。
それでは、インタビュー開始です!
第6回は 管理部 坪井さん
今回登場するのは、管理部の坪井(つぼい)さん。
坪井さんは、ざっくり、こんな方です。
新海監督作品の大ファンの坪井さん。
私が映画にあまり詳しくなかったので、
「今日お話を聞いた映画の関連URLを後でいただけますか?」
とお願いしたところ、こんな感じで速攻教えてくれました。
すぐに、ここまでタイトル(公開年)がパッと出てくるとは…。
その親切対応と共に、坪井さんの熱量をひしひしと感じました。
▼坪井さんおすすめの2作品
坪井さんにとってのアンバサダーは、「企業やブランドにとっての、アイデンティティー」
※このインタビューはオンラインで実施しました
(以下 坪井さん=T、村井=M)
M:坪井さんは入社される前に「アンバサダー」についてどこかで聞いたりしたことはありましたか?
T:いやぁ…ないですね。
M:それでは、AMNの事業説明などを聞いて知ったという感じですかね。
T:ええ。会社概要を見て、「ファンを活性化させる」事業をしていると聞いた時、最初はファンに対してインセンティブがあると思っていましたが、よくよく調べてみると無報酬でした。
ファンが金銭的な何かを受け取って動いているわけではない、ということを知って、すごく衝撃を受けた記憶があります。
今はある程度腹落ちしているのですが、インセンティブ無しにどうやってファンを動かしていくのかというのは謎でした。
M:なるほど。外から見ると謎なんですね…。
AMNでは、“企業やブランドに積極的に関わり、自発的に発言・推奨してくれるような熱量の高いファン”のことを「アンバサダー」と定義してアンバサダーマーケティング事業を展開しています。
入社して約半年を経た坪井さんが考える「アンバサダー」はどんな存在でしょうか。坪井さんの「アンバサダーとは〇〇」という定義を聞かせてください。
T:はい。「アンバサダー」の方々は商品やサービスを提供している企業さんの目線で見た時、アイデンティティーになる存在だと考えています。
M:アイデンティティーというのは?
T:例えば、お菓子メーカーがあったとして、そこの方がお菓子を開発する時には色々なことにこだわって作ると思うんですね。
それこそ、パッケージとか、味、香り、原材料、見た目などなど。
ただ、売れた時に「なぜそれが売れたのか」「ヒットしたのか」というのは、多分開発した人の目線だけだとわからないと思うんです。
そういう時に、アンバサダーが「ここが良いよね」「ここが気に入っているんだ」ということを添えて情報発信されています…よね?
M:発信されてますね!
T:ですよね!
そのお菓子について「見た目が可愛い」という発信があれば、そのお菓子のアイデンティティーは「見た目」。
「見た目」が大事になってくるとわかるじゃないですか。
だから、そういう発信がないと、何を大事にして、何を改良して良いかが開発者には見えてこない。
そう考えると、「アンバサダー」の発信は「そのお菓子のアイデンティティーの確立」につながっていく。そういうことになりえないかと思っています。そういう意味で、「アンバサダー=(企業やブランドの)アイデンティティー」なのかなと。
M:興味深い視点です。
私たちがお手伝いしている「アンバサダープログラム」の中でも、実際にそういう場面がきっと多々生じていると思います!
ちなみに、坪井さんの周辺で、どこかの企業やブランド等のアイデンティティーとなるような行動をしている方って誰か思い浮かびますか?
ご自身がそうでした…というお話でも構いません。
T:「水曜どうでしょう」という番組をご存知ですか?
北海道テレビで放送しているローカル番組で、大泉洋を含めた4人が旅をする番組です。
旅番組なんですが、一番面白いのが、この4人の対話です。
たわいもない話、雑談をしている様子が面白くて好きなんですよね!
ファン同士で「番組のどこが好き?」という話になった時には、旅先の風景とかではなく4人の対話が楽しいとみんな思っていて…。
ネットの掲示板や直接番組スタッフと対話できる機会があるので、そういうところでこれを話すことによって、(ファンの視点が)番組のつくり方に影響を与えたりしているのではないのかなと思っています。
M:坪井さんも番組のファン同士で話をしたりするんですか?
T:(出身)大学が北海道で、周りにファンが多いので話しますね。
4人のやりとりが面白いという点では、番組ディレクターが大泉洋と会話する部分があるんですが、ディレクターなのにめちゃくちゃしゃべるんですよね!それがすごく面白くて!
番組が始まった頃は、ディレクターはほとんどしゃべらない。
なんですけど、そのやりとりが面白過ぎるから、最後の方はバンバン登場してきて、何ならタレントなのかという位の存在感を示してきているんです(笑)!
多分、そういう感じも、自分たちファンが「あのディレクター面白いよね」という話をしてきて、その声がどこかで届いて(影響を受けて)ああなったのではないかなーと思っています。
M:その感じだと、届いていそうですよね(笑)!
ちなみに、「水曜どうでしょう」以外で、坪井さん自身が何かの「アンバサダー」になるような体験をしたことはありますか?
T:MYアンバサダーの新海誠作品に戻りますけど…(笑)。
まだ(監督が)有名になる前に、当時自分が付き合っていた彼女(今の奥様)とはじめて映画に行ったのが新海誠作品の「言の葉の庭」でした。
当時、妻は監督を知らず、映画も知らなかったんですが、一緒に行ったら好きになってくれて、「君の名は。」「天気の子」をはじめ、遡って過去の作品もみてくれるようになりました。
M:坪井さんのお誘いで、身近なところにファンが生まれたんですね。
T:あと、私はSNSをあまり使わないのですが、好きなモノが沢山あるので、飲み会の席なんかでは、その場その場で相手が興味のありそうなことで熱く語ってしまう癖があります。日本酒が好きなので、この銘柄が美味しかった等、酒好きで盛り上がることはよくありますね。
M:坪井さんのおすすめの仕方は、不特定多数の人に無作為におすすめするというよりは、身近にいて理解を示してくれる人を見つけて話してみるという感じなのかなと思いましたが、いかがでしょうか?
T:そうですね。新海誠作品をおすすめする時は、アニメに興味のない人に話しても響かないので、まずは「アニメ好きですか?」と聞いてみたり、「この間、あのアニメ映画を観て…」という話を耳にしたら、「これもおすすめですよ」と会話の中で何かのとっかかりを見つけておすすめしてみたりするよう心掛けています。
創作物って、「人を楽しませたい」「喜んでもらいたい」というところから皆さんつくっているんだと思うんです。ある意味”サービス精神”というか。
その”サービス精神”を受け取って楽しめる、という部分がすごくあるかなと思っていますし、そこがすごく好きだなと常々思います。
そして、作り手の「ここを強調したい」という気持ちをファンであるこちらが受け取って、他の人に伝えたいという気持ちがありますね。
M:作品の背景にある作り手の”サービス精神”を慮ったり、それを人に伝えたいと感じる。「ファン」の目線って、やはり違いますよね。
「ファン」でなければ、そういう作り手の気持ちまでは深く考えないと思うんです。言い方が悪いかもしれませんが、一般的には映画を観る≒消費してその時間を楽しむ、になると言いますか…。
なので、坪井さんのお話を聞いて、本当に「ファン」は作品を取り巻く色々なものを意識したり、考えたりしているんだなと感じました。
今日はありがとうございました!
T:ありがとうございました!
感想雑記
今回は、管理部の坪井さんにお話をお伺いしました。
実は、私自身はアニメ映画を積極的には観ない方でして、新海誠監督の「君の名は。」も話題になっているから位の理由で観た感じでした。
ただ、坪井さんが推していた新海監督作品の【背景美術(背景の美しさ)】はとても印象に残っていて、「あれ?これって実写が混じっているの?」「最近のアニメ映画はこんなに描写技術すごいの?」と実写か3Dなのかと勘違いをしていました(汗)。
後に、友人との会話の中で猛烈につっこまれて勘違いと判明したものの、なんとなく坪井さんに直接言えなかったのはここだけの話です…(滝汗)。
作り手の”サービス精神”を受け取って、楽しむ。
作り手の”ここを強調したいという気持ち”を受け取って、他の人に伝える。
アニメ映画の新しい楽しみ方を、坪井さんに教えてもらった気がします。
それでは、今日はこの辺で。
次回も、お楽しみに!!
すべてのブランドに、アンバサダーを。