~‟好き”の可能性を教えてくれる人 ~\ラボQ&A/「アンバサダー」とは?(第11回 板東さん)
こんにちは、村井です。
\ラボQ&A/「アンバサダー」とは? 第11回をお届けします。
\ラボQ&A/とは?
2021年11月に開始した、社員インタビュー企画。
登場するメンバーの選出は、インタビュイーからの紹介バトン方式で行っています。
現在進行形の質問/テーマは、「アンバサダーとは?」。
アンバサダーラボの活動コンセプトが「 ‟好き”や‟アンバサダーマーケティング”の探求」なので、AMNの仲間とラボnoteの読者のみなさまと一緒に、「アンバサダー」について探究ができればいいなぁ、という思いで設定しました。
※過去の投稿は以下のマガジンからご覧ください。
▼\ラボQ&A/マガジン
それでは、今年最初のインタビューです。
前回登場した河野さんからのバトンをつなぎます!!
第11回はアンバサダーマーケティング部 板東美玖さん
今回登場するのは、板東美玖さん 。
アンバサダーマーケティング部 サポートチームのメンバーです。
板東さんは、ざっくり、こんな方。
以前(入社した年に)、ラボnoteに登場してくれた板東さん。
「相変わらず咲坂先生の作品は大好きで、わたしのバイブル的な存在ですが、今日は三木監督をご紹介したくて!」と目を輝かせ、三木監督の作品への熱い思いを語ってくれました。
もともとは『陽だまりの彼女』の原作本が好きで、映画化されるというので観に行ったところから三木監督作品と出会ったそうですが、監督が(板東さんと)同じ徳島県出身だと言うことを知って親近感が沸き、Twitterをフォローしたり、作品をチェックしたりするようになっていったそうです。
「私、これ好き。」「すごく感動した!」というその瞬間の感情を止めることなく、「もっと知りたい!」「他の人にも、もっと知ってほしい!!」と‟好き”を継続させて、ひろげていく。
そんな板東さんにとっての「アンバサダー」の定義を教えてもらいました。
板東さんにとってのアンバサダーは「 ‟好き” の可能性を教えてくれる人」
※このインタビューはオンラインで実施しました
(以下 板東さん=B、村井=M)
M:AMNのアンバサダーの定義は、「企業やブランドと積極的につながり、推奨や応援をしてくれるような熱量の高いファン」ですが、板東さんからすると、アンバサダーってどんな人のことだと思いますか?
B:‟好き”の可能性を教えてくれる人、ですね。
M:可能性、というのはどういう意味でしょうか?
B:私自身も‟好き”だから、漫画だったら発売日に買いに行っちゃったり、映画も公開日に観に行ったり、なんならロケ地にいったりしちゃうんですけど、アンバサダーって、‟好き”だからと言ってただ楽しむだけじゃなくて、誰かにおすすめをしたりとか、それ以上の行動にまでひろがっていくんですよね。
あと、この会社に入って気が付いたことなのですが…
(アンバサダー向けの)イベントのお手伝いをさせていただくと、企業の(担当者の)みなさんがすごく喜んでくださるんです!
メーカーの方は特に、普段ファンと接する機会があまりないそうで…。
もちろん、買ってくれている人がいる、リピーターがいるっていうのは売上では見えているんですけれど、どういう人が買ってくれているのかは見えていないわけじゃないですか。だから、
「(イベントを通じて)自分の商品を愛してくれている人と直接会えて嬉しい!」
「 “好き″という思いだけで、こんなに色々語ってくれたり、発信してくれたりするんだ!」
と喜んでくださるんです!!
そういう姿を目にして、(アンバサダーの)“好き”という思いが、クライアントさんを動かして、もっとアンバサダーと〇〇したい…と思わせてくれるんだな。想像以上に、“好き”の気持ちって、色々とひろがるし、人を動かすんだな、とその可能性の拡がりをいつも感じています。
だから、私にとってのアンバサダーは、そういうことを(クライアントだけでなく)私たちにも教えてくれる人。無償の愛ですからね!
M:よく、わかりました。そういう意味での可能性ですね!
ある意味「新しい景色」というか、「とても尊いこと」というか…。
B:そうそう、そうなんです。
それをクライアントさん自身も感じていただくことが多いようで、「自分たちが思っているよりも(アンバサダーは自分たちのことを)愛してくれているんだ」ということをよくおっしゃっていますね。
最初のうちは
「 ‟好き”というだけで、本当にこんなことしてくれるの?」と疑問に思われたりするんですけど、大体イベントの後には、
「アンバサダーの熱量がすごくて、もっとアンバサダーと〇〇したいと思いました!」
と言っていただけるので、アンバサダーの存在ってすごいんだなと思ってます。
M:板東さんに‟好き”の可能性を教えてくれたのは、お客さまやアンバサダーの方々なんですね。素敵なお話です!
ちなみに、プライベートでもそういう人はいますか?
B:います、います!
私自身は嵐が大好きなんですが、同じジャニーズ界隈の友人で、ジャニーズJr.が好きな子がいて。
その子、大阪に住んでいるのですが、関東のジュニアが好きで、現場があったらどこにでも着いて行くんですよね。
ジャニーズJr.って、デビューできるかどうかもわからない中で、その子はどんな時でも、何があっても、どこまででも応援に行くんです!
私のまわりは、結構オタクが多いんで、みんな現場に行ってますよね。
それで、「それが力になる」って、みんな言ってます。
M:行動することが自分の力になる、ってことですか?
B:そうです。そうです。「これのために頑張っている!」っていつも言ってます(笑)。
コンサートがあると、そのために頑張れるし、コンサートが終わった後はしばらくその余韻で、幸せな想いをしたからこの後も頑張ろう、と。そんな風に、応援している人が幸せな気持ちになるってすごいな、って。
M:ジャニーズファンの方って、応援しているのが幸せって言いますよね。
B:です、です。自分が一番のファンである。それのために生きている、という子が多いかもしれないです。
M:ああ、それ確か、知久さんのインタビューの時もそんな話を聞いたような…
B:あ、Kinki-kidsの時ですよね!
M:そうそう。応援することで自分が幸せになれる対象があるって、すっごく幸せなことだと思います!
B:自分の好きなモノを好きと言える環境も大切ですよね。
好きなモノについて、嬉しそうに語ってくれる友人を見ると、私もなんだかすごく幸せな気持ちになるんです。みんないきいきしていて、これって、しあわせな空間だなって。
M:いやぁ、本当にそうですよね!わかります!
ちなみに、板東さん自身は、自分が誰かのアンバサダー的な存在になったことってありますか?
B:それこそ、「陽だまりの彼女」はバンバン宣伝してますし、咲坂先生の「ストロボエッジ」とかも布教してます!
M:勢いありますね…(笑)。
B:「おすすめの映画ある?」って聞かれたら、大体三木監督作品をおすすめします!
ただ、三木監督の作品は色々あるので、その子に刺さりそうなものを選んだりはしますね。咲坂先生の漫画でも、「私はこれが好きだけど…」と言った上で、その子に合いそうな作品をすすめたりはします。
それで、「観たよー。」「これよかったー!」とか言ってくれると、嬉しいですよね!
M:あれ…?板東さん自身に圧倒的に好きな作品がある中で、「おすすめ」を聞いてくれた相手に別の作品を伝えるというのは、どうしてなんでしょう?それって、どういう気持ちから、なのでしょうか?
B:それは私の一番であって、その人には刺さらないかもしれないなっていうのがあって…。別にその作品を好きになってもらうために紹介しているわけじゃないんですよね。自分の好きなモノを押し付けたいわけではないんです、全然。
例えば、その人に「三木監督って、すごく良い作品を作るんだよ」っていうのが伝われば良いと思っていたりするので、その人がとっつきやすい内容から入ってもらえたら、本当は「陽だまりの彼女」が好きだけど、私が伝えたいこと、三木監督の映像美が好きなんだというのは、他の作品からでも伝わるかなって思うんです。咲坂さんの作品でも、そうですね。
M:あっ、そうでした!板東さんは「三木監督の演出、手腕がすごいよ!」って伝えたいんですもんね。なるほど、なるほど。
ここまで色々聞いてきましたが、最後にもう一問。
板東さんがアンバサダーマーケティングに携わっている中で、最近気になっていることやよく考えていることがあれば教えて下さい。
B:わたしたちが言う「アンバサダー」って、どうしても世間的には「無償の愛だけで本当に行動してくれるの?」と疑問を持たれることも多くて、インフルエンサー施策と併用しているというクライアントさんも多いんですよね。
でも、もっとアンバサダーの力を信じてほしいなって思いますし、もっとアンバサダーが動く、きっかけを与えてほしい!
最近特に思うのは、もっと色々なことをアンバサダーと一緒に考えたらいいのに、ということです。
(ファンマーケティングやアンバサダーマーケティングに取り組んでいらっしゃる企業やブランドの方の中には)自分たちが何かをしてあげなきゃ、という方が多くて。自分たちでやりたいことはあるんだけど、それがうまくまとまっていないから進められていない…というようなお話を聞いたりすると、「だったら、アンバサダーに聞いてしまえばいいっ!」って思うんですよね!
もっと、頼ったり、一緒に創ったり。近い距離感で関わって、一緒に(取り組みを)育てていけたら、もっと盛上げることができるんじゃないかなと。
そんなに力いれなくていいんですよね。なんなら、企画段階で入らせてもらえたら、アンバサダー的にはヤッター!と思うじゃないですか。えっ、そんな段階から入れるんですか、嬉しい、みたいな…。
でも、アンバサダーには、ある程度の完成度のものを提供しなければいけない、と思ってしまっている方もいる。不完全なままでは相談できない、とか。
M:意外と、不完全がよかったりするんですけどね…。
B:そうそうそうそう!!!!
「(完璧に)やってあげなきゃ感がある」方には、「そうでもないですよ」と伝えてあげたいんです。
アンバサダーの視点、アンバサダーはもっとこういうことがしたいんだと思いますよ、とサポートチームとしてもっと伝えていきたい!
そのためにも、私たちサポートチームになんでも相談をしてもらって、一緒に創り上げていきたい、と思っています。
M:意識を変えるところからサポートをすることで、お客さまがアンバサダーとパートナーとしての関係性を築くことに貢献できると良いですね!
感想雑記
今回は、サポートチームの板東さんにお話を聞きました。
“アンバサダーの“好き”という思いが、クライアントさんを動かす“
“自分の”好き“語りをする友人を見ると、幸せな気持ちになる”
“(うまくまとまっていないの)だったら、アンバサダーに聞いてしまえばいいっ!” …等々。
ひとつひとつの発言がわかりみ深く、私はまるで「赤べこ」のように頷いていた気がします。(そのせいか、翌日は首筋に疲労感が…笑)
頷いた回数のカウントはしていませんが、過去イチだったに違いありません。
兎にも角にも、こんなにも。
日々“好き”の可能性を信じ、業務に取り組んでいる仲間がサポートチームにいることが、とても嬉しく、誇らしく思いました。
板東さん、ありがとうございました!
それでは、今日はこの辺で。
次回もお楽しみに!!
すべてのブランドに、アンバサダーを。