~どこにでもいる、誰でもなりうる、自分の“好き”を共有する人たち~\ラボQ&A/「アンバサダー」とは?(第6回 佐野さん)
こんにちは、村井です。
\ラボQ&A/「アンバサダー」とは? 第6回をお届けします。
AMN社員インタビュー \ラボQ&A/とは?
入社13年目の私が「アンバサダーマーケティング」について社内外から聞かれ続けてきた質問や他の誰かに聞いてみたいことを質問していくインタビュー企画。登場するメンバーの選出は、インタビュイーからの紹介バトン方式です。
本企画実施に至った経緯+前回までの様子については以下をご覧ください。
▼\ラボQ&A/初回
▼\ラボQ&A/マガジン
現在進行形の質問は、「アンバサダーとは?」。
前回登場した坪井さんからの紹介バトンをつなぎます。
第6回はアンバサダーオペレーション部 佐野さん
今回登場するのは、アンバサダーオペレーション部(AO部)の佐野 由佳(さの ゆか)さんです。
佐野さんは、ざっくり、こんな方。
佐野さんが北欧好きになったきっかけは、福祉制度やジェンダー差別がないことなど、北欧と日本との違いに興味を持ったことだそうです。
↓ ↓ ↓ 以前、佐野さんが書いてくれたnote ↓ ↓ ↓
また、就職活動中にAMNに興味を持った理由を聞いてみると、マーケティング志向だったからというよりは「アンバサダー=芸能人がなる大使」と認識していた時に、(ファンをアンバサダーと定義する)AMNの考え方に触れて「他とは違う」「新鮮に感じた」からだと教えてくれました。
違いに目を向けること。違いの中に共通点を見つけること。
自分なりの発見を、趣味や仕事に結び続けている佐野さん。
そんな、佐野さんにとっての「アンバサダー」の定義を教えてもらいました。
佐野さんにとってのアンバサダーは、「どこにでもいる、誰でもなりうる、自分の“好き”を共有する人たち」
※このインタビューはオンラインで実施しました
(以下 佐野さん=S、村井=M)
M:AMNに入社する前、佐野さんのアンバサダーに対する認識は「芸能人がブランドのアンバサダーになる」というものだったと聞きました。これは、AMNが定義している「アンバサダー」とは違うものですが、その認識のギャップは埋まってきましたか?
S:はい、埋まってきました!
特に、最近はInstagramで(AMNが支援している取組ではない)他の企業の「アンバサダー募集」広告が入ってくることが多くなりました。
社内だけでなく、社外の動きからもその変化を感じていますし、これまでは世間的にも「アンバサダーは芸能人がなるもの」というイメージが強かったと思うのですが、それがもっと身近なものになってきたのではないかと感じています。
M:それは良い発見ですね!
芸能人や著名人だけでなく、ファンが「アンバサダー」になる取組を色々な企業がはじめているということは競合他社が増えているということではあるけれど、「ファンマーケティング」や「アンバサダーマーケティング」の市場がひろがってきたということで…。
入社2年目の佐野さんにとっては、AMNの「アンバサダー」の定義がより腹落ちする環境になってきたということですよね。
S:はい、そうですね。
M:AMNのアンバサダーの定義は、「企業やブランドと積極的につながり、推奨や応援をしてくれるような熱量の高いファン」ですが、佐野さんが自由に定義をするとしたら、「アンバサダー」はどんな存在ですか?
S:言い方が難しいのですが…。
良い意味で、どこにでもいる存在。誰にでもなれる存在、というイメージがあります。
私自身も入社前から好きなモノがあって、おすすめしたりすすめられたりする経験はあったのですが、AMNに入社してから色々な案件に携わるようになって、こんなにも「ファン」がいるのかと驚きました。
これまでは(学生だったこともあり)自分の知っている狭い世界で、似たような性格や趣味を持った人たちでやりとりしていたのですが、自分の知らない世界というか…知る対象が広くなった時に、「こういうブランドや商品にもアンバサダーの方がいるのか!」というのが新しい発見で…。本当に、どんなもの、何に対しても「アンバサダー」はいるんだなと実感したんです。
M:確かに。あんなに濃い「ファン」が、あんなに幅広いジャンルで存在していることを同時多発的に?知ることができるのは、わたしたちAMNならではの体験かもしれませんね!
S:キャラクターやエンタメ系のファンは多いだろうなぁと思っていましたが、私が驚いたのは食品・日用品ですね。
食品って(メーカーや種類が)たくさんあるので何にでも変えること(ブランドスイッチ)ができるじゃないですか。
でも、「このブランドのコレじゃなくっちゃ!」「この商品のこの味じゃないと嫌だ!」と言う人がいるんですよね。
私はまだ「こだわりをもって食品を選ぶ」ということができていないので、こだわりを持って選んでいる人がたくさんいることが新鮮で。
あと、食品の話で言うと、アンバサダーの方のクチコミの中に、家族のために食事を作ったり、料理研究家の方がレシピをおすすめしたりする内容があって、興味関心が同じだったり、似ている人たちがそのブランドや商品への“好き”を共有しあっているんです。
それを見て、何かをすごく好きで、それを共有したいのは同じなんだなぁ、と。
M:なるほど。そういう意味で「どこにでもいる、誰でもなりうる」ということなんですね。アンバサダーは「自分の“好き”を共有する人」というのも納得です!
仕事では自分と少し距離のある分野の「アンバサダー」の方々と出会うと「新鮮だな」と感じることが多いようですが、プライベートはどうでしょうか。
佐野さんの身近なところで「アンバサダー」的な存在はいますか。
何かをおすすめしたり、されたりする経験があれば教えて下さい。
S:はい。私は北欧好きなのですが、友人に北欧の美術展に行こうと誘っていたら、その子がだんだん興味をもってくれるようになって。
もう一度(別の機会に)誘ってみた時に、
「私もそれ行きたいと思ってた!」
「これ、(一緒に)行ってみない?」
と自ら北欧の色々なものに関心をもってくれるようになりました。
私が好きなものを発信したり、誘ったりすることで自然と相手も良いと思ってくれたんです。自分の影響で北欧に興味を示してくれたことがわかって、すごく嬉しい気持ちになりました!
M:佐野さん自身が「アンバサダー」になった瞬間ですね。
その友人の方は、北欧に興味がない方だったんですか?
S:気になるけれど、別に美術展に行くまででもない…という感じだったと思います。
M:では、佐野さんが背中を押したというか、リードしたという感じですかね。
S:はい、そうだと思います。
M:おすすめした側からすると、そういうのって嬉しいですよね!
他にも何か「アンバサダー」体験はありますか?
S:マイアンバサダーのガチャガチャの話なんですけど。
最近はどこにでも(マシンが)置いてあるので、出掛ける先々で(一緒にいる友人たちに)「(ガチャガチャが)あるから、ちょっと寄っていい?」
と声を掛けるようになったんですよね(笑)。
それを繰り返していたら、以前は一緒に回さなかった子が
「じゃあ、私はこれ回してみようかなぁ…」
と言ってくれるようになって。
しかも、実際に
「(私に)影響されて、すごい興味もつようになったんだよね~」
と声を掛けてくれました。それもとても嬉しかったです!
自分としては、本当に好きなので、ただ「一緒にやろう」と誘っているだけなんですけど…嬉しい経験です。
M:今まで一人で楽しんでいたところに、友人が入ってきてくれると楽しみ方が変わったりするものですか?
S:します、します!
一緒に共有したりとか、欲しいものをお互いに交換したりとか、楽しみがひろがりました!
M:好きなこと、楽しみを共有できると嬉しいですよね。
ガチャガチャだと、同じものが連発で出た時に山分けしたりできるし。
S:ですね。
ガチャガチャする時は、ショッピングセンターに行くことが多いんですが、買い物のついでに寄るだけでなくて、新商品が出た時はそのためだけにショッピングセンターに行ったりしています!
M:そこまで…(笑)。本当に好きなんですね!
プライベートでは、そんな「アンバサダー」体質の佐野さんですが、今年からAO部(アンバサダーオペレーション部)に配属になって、今はどんなことを考えながら「アンバサダー」の方々と向き合っていますか?
S:はい。いろいろな方から「クライアント目線も大切だけれど、ファン目線も大切だよ」と教わってきて、これまでの取組の中でも企画の反応などから(ファン目線の大切さを)実感する場面があります。
こちらが望むことだけでなく、ファンに「何これ、面白そう!」と思ってもらえると、熱量のとても高い人たちだけではなく、興味本位でアンバサダーに入ってみたいなと考えているような方でも参加してみたいと思ってくださるのでは?と思っています。
M:そうですね。それが、楽しんで参加してもらうことやもっと好きになってもらうことにつながっていきますよね。
S:これからも「ファン目線」を大切にしていきたいと思っています。
感想雑記
今回は佐野さんにお話を聞きました。
佐野さんは、AMNに入社して、様々なブランド/ジャンルのファンたちが「アンバサダー」として活動する姿に触れて、「アンバサダーは芸能人がなるもの」という認識から「アンバサダーはどこにでもいる、誰でもなりうるもの」という認識に変わったそうです。
実は、会社が「積極的に推奨・応援してくれるファン」のことを「アンバサダー」と呼ぶことに決めたという話を聞いた時、私は割と強めに反発した記憶があります。
当時、広告/PR業界で広く使われていた「アンバサダー」や海外で使われる「アドボケイツ」などとの混同・混乱を招くのではないか。
独自に定義するのはいいけれど、浸透するまでに時間がかかるだろうし、狙い通りに浸透するかもわからないのではないか、と心配で。
あれから、早〇年。
佐野さんの話を聞きながら、
「もうそろそろ、その心配はしなくていいんじゃない?」
と暗に教えてもらったような…。胸のつかえがひとつなくなったような…。そんな気がする、貴重な時間でした。
佐野さん、どうもありがとうございました!
それでは、今日はこの辺で。
次回もお楽しみに!!
すべてのブランドに、アンバサダーを。
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